世界基準が大分に来た ジュニアアスリート発掘イベントBOSTA SPORTS FESTIVAL 【大分県】
テニス
全国高校総体(近畿総体2026)
8月2日〜4日 ワタキューテニスパーク明日香
テニス男子団体
決勝 大分舞鶴0―2精華学園(広島)
準決勝 大分舞鶴2―0麗沢瑞浪(岐阜)
準々決勝 大分舞鶴2―1慶風(和歌山)
日本一まで、あと一本だった。大分舞鶴は全国高校総体のテニス男子団体で、昨夏の3位を上回る過去最高の準優勝。8強以上で唯一の公立校が、全国の強豪を相手に存在感を示した。
全国トップクラスの太田周(3年)を中心とするこの世代は、1年時から全国の舞台を経験してきた。周囲からは「舞鶴史上最強」と期待され、本人たちも日本一を現実的な目標として追ってきた。だからこそ準優勝という結果だけでは満足できない。
第2シングルスを担った高橋央太郎(同)は「自分一人で取った準優勝ではなく、みんなで勝ち取った準優勝」と振り返る。昨年の全国高校総体はダブルスで出場したが、今季はシングルスへ転向。「絶対に(ポイントを)取らないといけない」という責任を背負いながら戦った。自分が落とした試合でも、ダブルスや第1シングルスが勝ち切った。そのたびに「仲間に支えられた」と感じたという。

決勝では脚がつりながらも最後まで食らいついた。相手も苦しい状況だったが高橋は最後の差を「踏ん張る力」と表現した。「相手の方が強い気持ちを持っていた。優勝するには、もう少し強い気持ちが必要だったのかな」。技術では測れない差が最後に勝敗を分けた。
同じ感覚を持っていたのが池田武嶺(同)だ。諸隈開(2年)と組んだダブルスは決勝まで無敗。ところが大会前の練習試合では4連敗していたという。「不安だったけど本番になると意外と良かった」。サーブとリターンの精度が上がり、ストロークで崩して最後はボレーで仕留める形が機能した。
それでも決勝だけは勝ち切れなかった。「全国のトップになると技術の差はほとんどない。勝負どころの一本を相手に取られて流れを持っていかれた」。池田の言葉は日本一との距離が遠かったのではなく、むしろ手が届く位置にあったことを物語る。

そんな大分舞鶴の強さは、コートに立った選手だけでつくられたものではない。今大会はベンチ外だった中川雅紀(3年)も現地で声を張った。昨年の全国選抜ではメンバー入りしただけに、試合に出られない悔しさはあった。それでも「最高のメンバーと3年間過ごしたことを誇りに思う」と話す。同級生が全国で結果を残す中、自身は苦しい時間の方が長かったが、最後までチームの一員として戦った。
頂点には届かなかった。それでも日本一を口にすることが夢物語ではないところまで来た。その景色を知る2年生の諸隈に、3年生は次のバトンを託す。準優勝は終着点ではない。あと一本だった悔しさこそが、次の大分舞鶴を強くする。 (柚野真也)
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