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九州大会 カヌー女子 大分豊府が4位 楽しむほどに速くなる 【大分県】

九州大会 カヌー女子 大分豊府が4位 楽しむほどに速くなる 【大分県】

全九州高校体育大会 カヌー
6月20日 豊後高田市真玉カヌー場
女子カヤックフォア決勝
4位 大分豊府 1分57秒91

 地元開催となったカヌーの全九州高校体育大会。女子カヤックフォア(4人乗り)で大分豊府は県勢最高となる4位に入り、全国高校総体(インターハイ)へ向けて大きな手応えをつかんだ。

 大会は悪天候の影響で日程が変更され、本来2日間で行われる予定だったレースが1日に集約された。選手たちは過密日程を強いられたが、その中で自己ベストを更新した価値は大きい。

 一発決勝となった女子カヤックフォア。スタートではやや出遅れた。しかし、慌てなかった。中盤から徐々に艇速を上げると、終盤には4人のパドルがぴたりとそろう。1本、また1本と力強く水をつかみ、その推進力を余すことなく艇へ伝えた。フィニッシュタイムは1分57秒91。県高校総体で記録した2分4秒74を大幅に更新する快走だった。

カヤックペアで6位に入賞した山本・竹尾ペア

 カヤックフォアは4人全員がダブルブレードパドルを操り、息を合わせて進む種目だ。誰か一人の力だけでは速くならない。4人のタイミングが一致した時に初めて最大速度が生まれる。大分豊府の艇には、それぞれ明確な役割がある。先頭でリズムを刻むのはムードメーカーでありチームに勢いを与える本田莉瑚(3年)。2番手にはキャプテンの霍田侑未梨(同)が座り、全体をまとめる。3番手の竹尾爽夏(2年)は持ち前のパワーで艇を前へ押し出し、最後尾の山本葵子(3年)が冷静に全体をコントロールする。

 レース後も選手たちに満足感はなかった。本田は「やれることはやったけれど、まだ改善点がある」と語り、霍田も「全国で戦える可能性は見えたが、もっと良いタイムと順位を目指したい」と前を向いた。自己ベストを更新してなお、視線は次のステージへ向いている。

 このチームを象徴する言葉がある。それは「楽しむ」だ。レース前、4人は「楽しんでこごう」「インターハイにつなげよう」と声を掛け合った。考え過ぎて力むより、自分たちらしく水面を駆け抜けることを選んだ。

楽しんで勝つが合言葉の4人

 その空気を生み出しているのが高いコミュニケーション能力だ。練習中から良かった点も課題も率直に伝え合う。竹尾は「みんなが楽しいと思いながらこげている時が一番速い」と話す。艇の上だけではなく、日々の積み重ねが4人の一体感を支えている。

 今回の4位は通過点に過ぎない。山本は「希望が見えた。インターハイでは8位入賞を目指す」と力を込める。霍田も「まだまだタイムは伸びる。4人のタイミングをさらに合わせたい」と成長への意欲を口にした。

 インターハイは3年生にとって最後の舞台となる。苦しい練習もプレッシャーのかかるレースも、4人は「楽しむ」という合言葉で乗り越えてきた。地元開催でつかんだ自信と自己ベスト。その先に待つ全国の舞台で、さらに大きな飛躍を狙う。 (柚野真也)

大会結果