明豊高校 目標に到達できずも、実りある秋の九州大会終える

2018/10/27
  • 高校野球

 「目標の優勝に届かなかったが、下級生が多い中でチャンレンジしてくれた。収穫は多く、冬場の練習で2段階、3段階レベルアップできる」。川崎絢平監督が総括した九州地区高校野球大会で、明豊は春秋連続の準優勝となった。来春の選抜高校野球大会への九州地区の出場枠は4つであり、大きな手応えをつかんだ。

 

 九州地区高校野球大会では4試合で30得点を奪った強打が光った。怖いもの知らずの1年生が思い切り良くスイングし、2年生の4番・野辺優汰らは勝負強く、打線に安心感を与えた。新チームになってから四番打者に固定されている野辺は、今夏の全国選手権大分大会で準決勝敗退の悔しさを抱え、「チームのために自分に何ができるかを考え抜いた」とチーム打撃を貫いた。その結果、今大会では14打数5安打8打点とチームの勝利に貢献した。

 

 その野辺の後を打つ藪田源(2年)は187㌢の大型外野手。県予選で2本塁打を放ち、打撃が開花した。一見、窮屈そうな構えであるが、コンパクトなスイングから長打を放つ。九州地区高校野球大会では「ボールを当てることを考え過ぎ、思い切り振れていなかった」と不振が続き、準決勝の満塁本塁打以外はインパクトを残せなかったが、後続の表悠斗(2年)、成田武蔵(2年)が打線をつなぎ大量点を呼び込んだ。自慢の打線は切れ目がなく、今後も「打ち勝つ野球」を標榜する。

 

準決勝で満塁本塁打を放った藪田源

 

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