県高校野球選手権 投手陣でつかんだ優勝 柳ケ浦、接戦制し夏へ弾み 【大分県】
野球
高校野球 タイブレークを制した大分舞鶴が61季ぶり4度目の優勝
第148回九州地区高校野球大会県予選
決勝 4月4日 別大興産スタジアム
大分舞鶴 300 000 000 1002 |6
柳ケ浦 001 000 110 1000 |4
(延長13回タイブレーク)
第148回九州地区高校野球大会県予選は4日、大分市の別大興産スタジアムで決勝、3位決定戦が行われた。大分舞鶴がタイブレークの末に6−4で柳ケ浦に勝利し、61季ぶり4度目の優勝を果たした。3位決定戦は終盤に集中打で逆転した藤蔭が津久見を4―3で破った。
大分舞鶴の河室聖司監督が「練習通りの展開となった」と振り返ったように、序盤で先制したが、苦しくなる終盤に追いつかれタイブレークまでもつれ込んだ。今年のチームは「打」のチームと指揮官が語る打線は、初回に1番から3番まで連続長打で先制し、4番の小倉直樹(3年)の犠打で3点のリードを奪う。
ここから「今大会大収穫の投手陣が安定した投球を見せてくれた」(河室監督)と先発の奥本翼(2年)が9回途中まで3失点の力投、継投した吉田光太朗(3年)が要所を抑え試合をつくった。
決勝では3打点で勝利に貢献した仲崚真
タイブレークの先攻は大分舞鶴。「まずは1点取るためにバントを選んだ」と河室監督。雨でぬかるんだグラウンドも計算に入れて都甲陽希(2年)がバント、相手エラーを誘い勝ち越した。浮き足立つ相手を尻目に都甲の二盗が決まり、無死二、三塁。ここで先制適時打を放った3番・仲崚真(3年)が左犠飛で5点目を奪い、勝負を決めた。
終始穏やかな表情で選手を見守った河室監督は、「選手全員が冬場の厳しい練習を楽しんで乗り切った。その成果が結果として出たことが何よりうれしい。打撃のチームだったが、奥本、吉田が計算できる投手になった。まだまだ九州の強豪校に肩を並べることはできないが、今の自分たちがどれだけのレベルかを見極めたい」と24日から始まる九州大会に目を向けた。
地元開催となる九州大会には、選抜高校野球大会で準優勝した明豊と、大分舞鶴、柳ケ浦、藤蔭、津久見の5校が県代表として出場する。
61季ぶりに頂点に立った大分舞鶴
(柚野真也)