漂う大物感、大分商業のエースに注目 夏の甲子園予選2019

2019/07/11
  • 高校野球

第101回全国高校野球大分大会

7月10日 第1試合 1回戦 別大興産スタジアム

大分商業 103 030 3|10

安心院  100 001 0|2(7回コールド)

 

 今年も大分商業が面白い。入学当初から大物ルーキーとして注目されていた川瀬晃(ソフトバンクホークス)の“弟”川瀬堅斗(2年)が、今夏はエースナンバーをつけてマウンドに登場した。腰の故障で3カ月投げることも走ることもできなかったが、今年5月頃に復帰した直後から145㌔のストレートをコンスタントに投げ込み渡辺正雄監督を驚かせた。すごいのは球速だけではない。投手に必要なマウンド度胸が並外れている。どんなに打たれても動揺することはなく、得点圏に走者を許しても「自分はピンチに強い」とギアを入れ直し、力で相手をねじ伏せる。

 

 安心院戦では9安打を浴びながら6回を2失点に抑えた。試合前に渡辺監督から「今日はコントロール重視でいい。6、7割の力で投げろ」との指令を守り、はやる気持ちを制御するのに苦労した。本来ならストレートで勝負するところを「変化球で三振を取ることを考えた。ギアも8割程度しか上げていない」と余力を残して降板。「自分のピッチングは微妙だったが、チームが勝ったのでよかった」と不完全燃焼で終わったが、ただ者ではないことは印象付けた。

 

高いポテンシャルを秘めた川瀬堅斗

 

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