
【指導者の肖像〜高校スポーツを支える魂〜】 信じる力が未来を変えていく 柳ケ浦高校バスケットボール部監督・中村誠(前編)
バスケ
第41回県小学生バスケットボール大会兼全国・九州大会予選
11月24日 3日目 豊後大野市大原総合体育館
男子決勝 別府中部41-54東稙田
男子準決勝 別府中部36-33日田三和
九州大会の目標
3連覇をかけて決勝へと進んだ別府中部グリーディーウルブズ。個々の技術力の高さを発揮し順調に勝ち進んできたが、東稙田ミニバスケットボールクラブの高さと粘り強い守備を前に、準優勝という結果に終わった。
一昨年の準優勝校である東稙田が決勝に進んでくることは想定していた通りという豊田勝也監督。対策を落とし込んで臨んだ決勝だったが、本来の武器であるアウトサイドシュートやパスワークなどがなかなか発揮できずにいた。「試合途中から臆病な攻め方になってしまった」(豊田監督)と話すように、普段通りの力を発揮するためには、メンタル強化や体力づくりが課題として見つけられた大会だったようだ。
警戒していた東稙田の高さに対しては、意表をつくパスやアウトサイドシュートで対抗し、要所で持ち味を見せる戦いぶりに観客席からも多くの歓声があがった。また6年生主体の相手に対し、5年生も中心メンバーにいる別府中部は、体力や体格で劣りながらもしっかりと食らいつき、粘り強く戦うことができた。
チームのモットーはバスケットボールを通じた自己実現、そして人間力を高めること。涙を流して悔しがる姿は“敗戦は決して無駄ではない”と思わせるものだった。「普段は泣かない子が涙を見せていた。悔しいのはがんばった証拠。この悔しさを忘れないでほしい」と豊田監督。敗戦から学んだことは、中学・高校へと成長していく過程で、貴重な財産となるはずだ。まずは九州大会でしっかり自分たちのバスケをして優勝することを目標にリベンジを誓う。
アウトサイドシュートを得意とする別府中部
池永成駕(6年)
シューティングガード、2008年2月22日生まれ、141cm、33kg、境川小学校
試合後は涙を流し続け、悔しさをにじませていた池永。今大会について「自信をもってシュートが打てた」と振り返ったように、高さはないがシューティングガードとして要所でアウトサイドシュートやドライブなどを決め、自身の役割を果たしてきた。それだけに優勝への思いは人一倍強かった。
気持ちの弱さが出てしまったことを後悔しながら「九州大会ではもっと積極的に自信をもって戦いたい」と話した。みんなが気持ちよくプレーできるようにしたいと、キャプテンとしてゲーム中の声かけを意識しながら、精神的にもしっかりチームをけん引する。悔しさを体験したキャプテンはまたひとつ成長し、さらなる活躍が期待される。
(黒木ゆか)
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