県高校新人バレーボール大会女子 臼杵スタイル花開く

2019/02/01
  • 新人大会

 東龍との決勝は、立ち上がりからサーブやブロックがさえた。第1セット序盤で9-3とリードを広げ、試合の流れを手放さなかった。2014年県高校総体の決勝リーグ以来、東龍からセットを取ることに成功する。「準決勝からいい流れをそのまま持ち込めた。素直にうれしかった」と小田。2セット以降は目の色が変わった東龍に劣勢を強いられたが、粘り強くつなぐ“臼杵のバレー”で真っ向勝負した。殊勲のセッター吉田梨奈(1年)のトスワークが光った。仲間が懸命に上げたレシーブにテンポを加え、試合のリズムをつくる。守備の要の疋田美晴(2年)、大西美里(1年)のリベロが強打を拾う。試合中、会場が一番“ワッ”と盛り上がるのは、どんなスパイクよりスーパーレシーブを見た時なのだと痛感した。

 

 結果は1-2で敗れたが、今月中旬の全九州選抜大会への期待が高まる内容だった。絶対的なエースがいなくても「地道に丁寧に1点1点を積み重ねていけば勝てる」(辻監督)。長短のサーブで相手を揺さぶり、動きを見て対応するリードブロックに飛ぶ。コースを限定し、ワンタッチで勢いをそいだボールをレシーブ陣が待ち構える。理論派の辻監督が丁寧に説明し、落とし込んだ戦術が浸透している。「これまでずっとやってきたことが形になってきた」。手応えをつかんだ準優勝だった。

 

テンポの良いトスが光った吉田梨奈

 

(柚野真也)

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