県高校新人バレーボール大会女子 東九州龍谷が36年連続優勝

2019/01/30
  • 新人大会

 県高校新人バレーボール大会は1月27日、大分市で決勝戦があった。新チームになって間もない東九州龍谷(東龍)が、決勝の臼杵戦でフルセットまでもつれる苦戦を強いられたが36年連続36度目の優勝を飾った。

 

 高い個人技術を持つ東龍と組織力の臼杵。互いに好対照のチームカラーを持つ両チームの激突は、3セットまでもつれる熱戦となった。

 東龍は、全日本高校選手権大会(春の高校バレー)で準優勝して2日後の今月15日から新チームが始動した。インターハイ、国体で3位と全国の大舞台を経験した選手が残っているとはいえ、調整不足は明らかで伝統の高速コンビバレーは機能せず、選手個々の能力に頼るオーソドックスなスタイルに終始した。「毎年のことだがこの大会は内容より結果。今できることを突き詰め、プレーの精度を上げることだけに集中させた」と相原昇監督。

 

 春の高校バレーでセンターコートに立ったキャプテンの荒木彩花(2年)、後藤七海(2年)、室岡莉乃(1年)を軸に、粘り強くレシーブをつなぎ、フィニッシュの部分は個の力で押し切った。誤算は核となるセッターの不在だった。これまでのチームは園田風音(3年)が絶対的なセッターとしてトスを上げ、控えも3年生だったこともあり、新チームには経験の少ない若松かのん(1年)しかいない。この緊急事態に春の高校バレーでリベロとして活躍した吉田鈴奈(2年)をセッターにコンバートし対応した。バレーセンスの高い吉田であっても本職ではないポジションに苦戦。最低限の役割はこなすが、攻撃のリズムを引き出すまでには至らない。

 

連続優勝記録を36に伸ばした東龍

 

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