フェンシング女子 大分豊府 総合力を結集し、九州制覇を狙う

2021/01/15
  • 新人大会

「優勝」のための3カ条 

 

・試合の組み立て方や展開を意識し質を上げる

・自分が持つ技術を最大限に高める

・実力を発揮するための勇気・思い切り・精神力

 

 昨年11月の県高校新人フェンシング競技大会の女子団体戦では、大分豊府がフルーレとエペの両種目で優勝し、全九州高校選抜大会への出場権を得た。強豪校としての伝統を守り抜いた形だが、日名子聖也監督は、「相手に合わせてしまった試合が多かった。もっと自分たちのプレーを出せたはず」と振り返る。特に別府翔青との試合は、経験値の少ない相手にもかかわらずポイントを与える場面も多かったことから、選手たちも納得の内容ではなかったようだ。

 

 昨年はコロナ禍で県外の高校との強化試合ができない状況が続き、実力を試す場がなかった。「どの学校も条件は同じだが、試合堪が鈍っているのは明白。課題を見つけられない期間が続いたのは苦しいところ」(日名子監督)。決して実力がないわけではなく、一人一人が“必殺技”を見つけられずに迷いが生じていることから、思い切った一手が出せなかった。

 

 問題解決の糸口として、練習後などに選手だけで振り返りの時間を設け、それを監督とディスカッションすることで答えに近づきつつある。さらに県内の高校生を対象としたナショナルチーム所属の大石栞奈によるリモートトレーニングを受けるなど、同校OGからのアドバイスを受け、気持ちや技術を最大限に伸ばしながら、試合で発揮するためのメンタルも同時に鍛えている。

 

 中高一貫校ならではのチームワークは健在。「長く一緒にいるからこそお互いを刺激し合える。チームワークは必ず試合展開をいい方向に導く」と日名子監督。豊府らしさを前面に出して全九州高校選抜大会を勝ち上がり、全国を目指す。

 

チーム豊府を結集し、九州大会に挑む

 

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