“朝勉”実った日本文理大付属が11季ぶりの優勝

2019/05/29
  • 高校野球

 決勝戦は二回に大城道斗(3年)の適時打で先制し、序盤からペースを握り、得点を積み重ねた。準決勝から連投のエースは本調子ではなかったが、打線が援護する。失投、失策があってもチームとして崩れることなく、得点圏では狙い球を絞り、つなぐ野球で一人一人が役割を果たした。伊志嶺監督は「選手は親元を離れ、覚悟を持ってここに来ている子が多い。勝ちたい思いが勝った」と勝利を喜んだ。

 

 9回を1人で投げ抜いた翁長は、「やられたらやり返せ!」と伊志嶺監督のげきを受け、要所でギアを上げ140㌔台の得意のストレートを軸に、三振でピンチをしのいだ。「今日は低めを意識して投げることができたけど、少しでも甘いコースにいくと打たれる。ストライクが先行する投球をしたい」と振り返り、夏の大会に向けて、「春のセンバツに出場した明豊、大分を倒さないと甲子園に行けない。残りの1カ月でこの大会で出た課題を修正したい」と話した。

 

 今大会の結果を踏まえ、全国高校野球選手権大分大会のシード校が内定した。第1シードに大分と日本文理大付属、第2シードに明豊、津久見と実力校がそろい、熱戦は必至だろう。組み合わせは6月19日に決まり、7月7日から夏の夢舞台に向けての戦いが始まる予定だ。

 

最速147㌔のストレートを武器とする翁長佳辰

 

(柚野真也)

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