“朝勉”実った日本文理大付属が11季ぶりの優勝

2019/05/29
  • 高校野球

 夏の全国高校野球選手権大分大会の前哨戦となる「第135回県高校野球選手権」は、日本文理大付属が、春のセンバツに出場した大分に6-4で勝利し、11季ぶり3度目の優勝を果たした。

 

第135回県高校野球選手権

5月26日 決勝 別大興産スタジアム

文理大付 010 112 001 | 6

大 分  001 010 101 | 4

 

 昨秋の九州地区大会県予選の準決勝で大分に敗れた日本文理大付属は、今大会に期するものがあった。伊志嶺吉盛監督は、「秋に悔しい思いをした。どこかで優勝しないと夏に向けて弾みがつかないと思っていた」と、夏の全国高校野球選手権大分大会に向けて自信となる結果が欲しかった。それは選手も同じだった。「秋の大会で大分に負けてから、勝つために必要と思うことは何でもやった」とキャプテンの我喜屋隆乃介(3年)。

 

 3年前に沖縄の石垣から赴任した伊志嶺監督を慕い、集まった選手が最終学年となった。朝晩の練習で鍛え上げられたチームは、エースの翁長佳辰(3年)を中心に投打でレベルアップ。「普段通りにプレーすれば勝てるようになった。ただ、その技術を使う頭と心が足りなかった」(伊志嶺監督)。最後のピースを埋めるべく、昨冬から朝練を廃止し、5時30分から1時間、“朝勉”と称して勉学に励んだ。文武両道を心がけることで、思考能力が整理されたのか「練習や試合に集中でき、状況に応じて何をしなければいけないのか考えるようになった。勉強の成績はあまり変わらないけど」。我喜屋ははにかんだが変化を感じた。

 

優勝とともに夏の全国高校野球選手権大分大会で第1シードが内定した

 

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