20年ぶりのセンバツ出場 柳ケ浦の甲子園に懸ける熱い思い 【大分県】
2025/02/08
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3月に甲子園球場であるセンバツ高校野球に、柳ケ浦が20年ぶりに出場する。昨年秋の九州地区大会でベスト4入りしたことで、出場有力校として注目を浴びていた。チームを率いるのは2022年8月に就任した鈴木聡監督。鈴木監督はチームの強化に加え、生活態度の改善にも取り組んできた。
「練習前後の掃除やあいさつ、靴やカバンをきちんと並べること。ささいな習慣を大切にすることで、選手たちにルールという意識を浸透させてきた」と鈴木監督は語る。見えない部分を整える積み重ねがプレーにつながり、「次はもっと頑張ろう」という選手たちの意欲を生み、結果として甲子園という大舞台への切符を手にした。
昨年の夏の甲子園県予選での敗退を経て、新チームがスタートした。秋の私学大会や県選手権では苦しい戦いが続き、いずれも初戦敗退。しかし、その後の九州地区予選では準優勝し、九州地区大会では堂々の4強入りを果たした。特に県予選での6試合は「チームの成長に大きな影響を与えた」と鈴木監督は振り返る。「試合を重ねる中で選手たちは確実に成長した。県予選の3回戦・大分上野丘戦前の練習中に、ベンチにヘビが現れた。驚いたが2025年は巳(み)年。『何か運が向いてきた』と感じた」と笑みを浮かべる鈴木監督。チームは快進撃を見せ、センバツ出場を勝ち取った。
選手たちの成長を支える鈴木聡監督