高校野球 「スピードよりコントロール」を信条とする渡辺蒼汰(大分舞鶴3年) 【大分県】

2023/07/21
  • 高校野球

 初戦となる2回戦からの2試合で先発マウンドに立ったが、まだまだ余力を残している。夏の甲子園を懸けた大分県予選、準々決勝に駒を進めた大分舞鶴のエース渡辺蒼汰(3年)が、自責点ゼロでチームをけん引している。「体のケアをしているし、疲れはない。まだまだ調子は上がるし、こんなものではない」と涼しい表情で振り返った。

 

 渡辺は2回戦の情報科学戦では6回70球を投げ、無四死球、被安打7本、3回戦の臼杵戦では7回105球を投げた。臼杵戦では「ボールが先行して、本来の調子から遠かったが、それでも試合をつくってくれた」と河室聖司監督。得点圏に走者を出す回が多かったが、投球間隔を変えて、1球に費やす時間を短くした。球が離れる瞬間の感触が指先に残るうちに投げるのが制球の秘訣(ひけつ)だ。渡辺はそれで自慢の制球力を取り戻した。

 

2試合で自責点ゼロの渡辺蒼汰

 

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