高校野球 グッドルーザーの夏 ミラクル舞鶴の旋風を起こした野球愛

2022/07/27
  • 高校野球

全国高校野球選手権大分大会

決勝 7月24日 別大興産スタジアム

大分舞鶴 000 003 000|3

明 豊  524 001 00×|12

 

 昨年の全国高校野球選手権大分大会の決勝以降、県内主要大会でことあるごとに決勝で対戦した大分舞鶴と明豊の両校。大分舞鶴は、高く、厚い壁として立ちはだかる明豊を、今年の夏も越えることができなかった。河室聖司監督は「今日の試合に関してはパワーで上回られた」と、序盤に大量得点を奪われたことを悔やんだ。

 

 今春のセンバツ甲子園に初出場し、自信を深めて大会に臨んだが、これまでチームを引っ張った投手陣はエース奥本翼(3年)が準々決勝以降、調子が上がらなかった。ただ、「夏の大会は打撃陣がカバーすれば勝てる」との監督の言葉に奮起した打線が、準々決勝、準決勝では土壇場の九回に2試合続けてサヨナラ勝ちするなど勝負強さを発揮し、「ミラクル舞鶴」の旋風を巻き起こした。

 

 決勝では明豊を勢いで凌駕(りょうが)したかったが出はなをくじかれ、大きく点差を広げられた。六回にチーム3点目の適時打で意地を見せた4番でキャプテンの甲斐京司朗(3年)は、「ビッグイニングを作られても全員最後まで諦めなかった。悔いはない。やり切った」と気丈に振る舞ったが、同級生に感謝の言葉を紡ぎながら「3年のみんなと明日も明後日も練習をしたかった」と涙をこぼした。

 

準優勝の大分舞鶴

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