九州地区高校野球大会 一気に知名度を上げた成長株・東江誠哉(柳ケ浦3年)

2021/05/01
  • 高校野球

 東江は入学当時内野手だったが、1年次の6月の練習試合で投手の駒が足りず、いきなりマウンドに立ち好投した。元々、沖縄の中学、高校の先輩である上間永遠(埼玉西武ライオンズ)への憧れもあり、投手転向にためらうことはなかったという。性格も投手向き。「野球が大好きでマイペース。いつもフワフワしているが動じることがない」(野中監督)。今大会は「コントロールを重視して投げ、気付いたら9回になっていた」と東江。最高速度135㌔の直球とスライダー、フォークを決め球に“のらりくらり投法”で完封した。

 

 自己採点は100点満点中30点と厳しい。「ストライクが欲しいところで入らなかった。3回から足がつったし、体力不足が課題」。冬場は走り込み、下半身強化に取り組んだ成果が出てくるのはこれから。東江の帽子のツバの裏には「なんくるないさ~」と書かれている。意味は「なんとかなるさ」。調子が良くても悪くても、「粘り強いピッチングができるのが理想」と東江。一気に他校から注目される存在となってもスタンスは変わらない。自分のペースで歩を進め、夏の甲子園を目指す。

 

投手転向3年目、伸びしろは大きい

 

 

(柚野真也)

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