全国高校野球選手権大分大会 大展望

2019/07/07
  • 高校野球

 きょうから「第101回全国高校野球選手権大分大会」が始まる。杵築-日田三隈の開幕カードを皮切りに、1回戦から好カードが目白押し。最後に優勝旗を掲げるのは果たしてどのチームなのか。

 

 トーナメント全体を4ブロックに分けて、それぞれ展望していく。

 まずは大分から中津南のブロック。注目は、大分と大分工業だ。春のセンバツに出場した大分は、エース長尾凌我(3年)が投手の軸。安定感があり、大きく崩れることがないので計算しやすい。小学生の頃からバッテリーを組む江川侑斗(3年)との信頼関係は揺るぎない。また、主力の大半が大分中学のリトルシニアからそのまま高校に上がったメンバー。“6年間”の集大成としてセンバツではなく、夏の甲子園で終わりたいとの思いが結束力をさらに強くしている。春の九州地区大会に28季ぶりに出場した大分工業は、粘りの野球を信条とする。山本一孝監督の「野球は後半勝負」の教えを体現すべく、例え前半戦にリードを許していようと、集中打を浴びせ試合をひっくり返す展開は、見ていて面白い。右腕の日高翔太(3年)の出来が勝敗に直結しそうだ。

 

 津久見から大分鶴崎のブロックは、第2シードの津久見が引っ張る。抽選会が終わった後に、近藤龍美主将(3年)が、「平成では甲子園に出ていないが、令和となり津久見の名を全国に広めたい」と語った言葉に古豪復活への並々ならぬ思いを感じる。主力のけがが心配であるが、総合力の高さで31年ぶりの甲子園出場を目指す。ただ、このブロックは実力校がそろう。鶴崎工業、佐伯鶴城の甲子園出場経験校に加え、三重総合、投手三枚看板がそろう大分舞鶴、そして1回戦屈指の好カードである大分東明と前大会覇者の藤蔭との対戦は注目が集まる。

 

 

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