九州高校体育大会 柔道女子 親子鷹で夢舞台を追う手島みづき(大分西3年) 【大分県】
2025/06/30
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母がオリンピアン。そんな肩書きを背負う高校柔道家がいる。大分西の手島みづきだ。今夏の全国高校総体の女子個人57kg級に挑む手島は、母から受け継いだ「背負い投げ」を最大の武器に、日本一を目指す。
母・桂子(旧姓・前田)は、大学2年時に世界選手権で全試合一本勝ちという圧巻のデビューを果たし、その後シドニー五輪にも出場した実力者。父も柔道経験者であり、手島は柔道一家に育った。ただし、本格的に競技に打ち込んだのは中学に進学してから。幼少期、畳の上に立つことはあったが、それはあくまで「お遊び」。あえて距離を置かせた。「自分の意思でやりたいと思う時が来るまで待ちたかった」と母は語る。
今は稽古では師弟、家庭では母娘。境界を行き来する柔らかな関係がある。「お母さんのことは本当に好き」と手島は笑う。料理が得意で、最近はヨガに通い始めた母の姿を、尊敬のまなざしで見つめている。
母直伝の背負い投げが得意技