全国高校総体 なぎなた 大分西がチーム一丸となって団体試合で準V 【大分県】

2024/07/31
  • 高校総体

 山場は準決勝の清教学園(大阪府)との試合。ダブルエースの上杉が一本負け、山名七海(3年)が引き分ける誤算を、中津留がスネを決めてカバーした。勝ち数、本数で並び、決着は代表戦にもつれた。山名は泣き崩れていたが、全員総意で代表戦を託されると「自分が勝負を決める」と気持ちを切り替えた。「不安だらけだったけど、みんなが背中をさすってくれて冷静になれた」とコートに立つと、「始め」の合図とともになぎなたを振り下ろし、得意の面を決めた。会場はどよめき、この日一番の拍手が勝者に送られた。

 

 決勝では力尽き、春の全国選抜に続く二冠を達成できなかったが、中津留は「最高の仲間と最後まで試合ができた。全員の力で勝ち取った準優勝だった」と納得顔。山名は「悔しさは残るけど最後まで7人で戦えた」ことを喜んだ。この大会で競技をやめる者、次のステージで続ける者など、それぞれの道を進むが、「最高の仲間と、最高の夏を過ごせた」と全員が笑顔で会場を後にした。

 

 

地元開催で準優勝に輝いた大分西のメンバー

 

 

(柚野真也)

  • LINEで送る

関連記事

ページトップへ