3年生、夏物語2023 野球 先発完投は投手の醍醐味と示した大分 【大分県】

2023/08/05
  • 高校総体

第105回全国高校野球選手権大分大会

7月24日 別大興産スタジアム

準決勝 

大分商業 100 001 010|3

大 分  000 000 000|0

 

 2016年以来の夏の甲子園出場を目指した大分だったが、準決勝で大分商業に敗れた。ただ、初戦の2回戦から準々決勝までの3試合で石丸諒(3年)が2試合、庄諒馬(同)が1試合で完投した。先発、中継ぎ、抑えの投手分業制が当たり前の時代に、「誰にもマウンドは譲りたくない」(石丸)、「9回を投げてこそピッチャー」(庄)と先発完投型にこだわり、大きなインパクトを残した。

 

 背番号1を背負った鷲頭翔(同)は準決勝の4回途中から、今大会初のマウンドに立った。腰のけがにより万全な状態でなかったのは残念だったが、鷲頭を含めると、完投能力のある投手を3人も擁していた。昨年秋から就任した広瀬茂監督は「1試合を投げ切ってこそ投手」との考えを伝え、外部トレーナーの専門トレーニングを取り入れ、冬場は体力強化に専念させた。春先からは3投手が競うように練習試合で結果を出したことで、「完投することが当たり前」という雰囲気が、投手力の底上げにつながった。

 

準決勝で登板した鷲頭翔

 

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