県高校総体前特集 バレーボール女子(3) 新たな歴史をつくる覚悟を示す大分西 【大分県】

2023/05/26
  • 高校総体

 個人に目を向けると、3年生の仕上がりがいい。エースの浅井はスパイクのキレが増し、決定率が向上した。けがから復帰したセッターの神田詩歩は、外からチームを見ていたことでトスワークに変化が出た。「これまでは並行トスが多かったが、オープントスの方が打ちやすい選手もいることが分かった。相手のブロックを見ながら使い分けたい」と視野が広がった。クレバーなミドルブロッカーの伊藤結乃はチームに活気を与え、リベロの大谷彩綾は安定感をもたらす。

 

 3年生のほとんどが県高校総体を終えると部活を引退する。浅井は「このチームで少しでも長く一緒にプレーしたい。そのためには九州大会に出場するしかない」と強い思いを口にする。エースの浅井には厳しいマークが集中することが予想される。2年生らも、自分たちが活躍すれば上位チームを脅かす存在になることは心得ている。チーム一丸で下克上を目指す大分西をダークホースとして注目したい。

 

チームに一体感が漂う

 

(柚野真也)

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