県高校総体 バレーボール男子 大分工業、12大会ぶりにつかんだ栄冠

2021/06/06
  • 高校総体

 優勝が決まった瞬間、天を仰ぎ、喜びを爆発させた選手たち。それは古豪・大分工業の完全復活を強く印象付けるものだった。試合後、江崎監督は「うちは部員が多いので、コートに立てない選手もたくさんいる。ここにくるまで支えてくれたみんなの思いを背負って、焦らず着実なプレーをしようと話していた。本当によくやってくれた」と感無量の面持ちで選手をたたえた。草野は「日頃からゲーム形式の練習で、1セット取られても諦めない戦いを意識していたので、負ける気はしなかった。ただレシーブやブロックの甘さも感じた。今大会で見えた課題を一つ一つクリアして、全国へ臨みたい」と、うれしさをかみしめ、全国への思いを力強く語った。

 

 一方、別府鶴見丘の舞裕太監督は「選手たちはよく頑張ってくれたが、相手の方が上手だった。3セット目は集中力が切れ、個人に頼ったプレーになってしまったのが敗因」と冷静に試合を振り返った。今後はエースとセッターの連携強化など、さまざまな方向からチームの立て直しを図り、あと一歩に迫った王者奪還を目指す。

 

古豪復活を印象付けた大分工業

 

 

(甲斐理恵)

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