#スポーツのチカラ 県高校総体 テニス女子 全力で駆け抜けた3年間 台百華(福徳学院)

2020/08/03
  • 高校総体

 明るく笑顔が絶えないムードメーカーは「後悔はない」と言い切った。県高校総体テニス競技の女子シングルスで準優勝した台百華(福徳学院3年)は、今大会を最後に競技生活にピリオドを打つ。チーム唯一の3年生であり、キャプテンとして弱音を吐くことなく、気丈に振る舞った1年間だった。昨夏の全国高校総合体育大会(インターハイ)を終えて、先輩からバトンを託された。県高校総体では11年連続12回の優勝を誇る強豪校のキャプテンとなったが、部員は後輩ばかり。同級生にしか分からないような悩みもあったが、持ち前の明るさで乗り切った。

 

 今春の全国高校選抜大会出場が決まっていたが中止となり、インターハイ中止の知らせを聞いたときは、さすがに落ち込んだ。台は「全国大会で活躍したい」と、姉の後を追って北九州市の中学校から福徳学院に越境入学した。全国への思いは人一倍強かっただけに落胆は大きかったが、それでも「自分のモチベーションが下がったら後輩たちにも伝わる」と気持ちを切り替えた。甘えん坊だった末っ子は、寮生活で自立心が芽生えたという。「同学年がいなかったから周りに助けられたと思う。年上にかわいがられ、年下からは慕われた」と父・博吉さんは娘の成長に目を細める。もちろんテニスの技術も向上した。曜日崇監督は「もともと守備力のある選手だったが、最近は自分から攻撃を仕掛け、ポイントを取れるようになった。全国でどれだけ力を発揮できるか楽しみだったのだが…」と全国大会が絶たれたことを悔やむ。

 

力強いストロークショットで応戦する台百華

 

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