3年生、冬物語 vol.3  何度でも挑み続ける(東九州龍谷高校)

2019/01/20
  • 冬の全国大会

 高校3年生にとって最後の公式戦となる冬の全国大会。県代表の誇りを胸に集大成として大一番に臨んだ東九州龍谷の園田風音。小柄なセッターはメッセージを込めてトスを上げ続けた。

 

 高校バレーボールの最高峰となる全日本高校バレーボール選手権大会(春の高校バレー)で、日本一にあと一歩及ばなかった東龍。準決勝の下北沢成徳(東京)戦に続き、決勝でも金蘭会(大阪)相手にフルセットまで持ち込み、互角に戦ったが惜敗した。試合後、タオルで顔を覆い、大粒の涙を流した園田は、「このメンバーで優勝したかった」と悔しさを隠さなかった。

 

 昨年は「アジアジュニア女子選手権大会(U-19)」の日本代表メンバーに選出され、優勝に貢献するだけではなく大会MVPを獲得した。高校屈指のセッターに相原昇監督は、「状況に応じて最も効果的なトスを上げ、試合を組み立てることができる選手。コート上の監督」と最高の賛辞を送る。今大会は2回戦から5試合、フル出場した。変幻自在のトスワークで相手ブロッカーに的を絞らせず、スパイカー陣は気持ちよく打ち込んだ。平山詩嫣(3年)は「レシーブが乱れても園田はブロックを剝がしてくれる」と絶大な信頼を寄せる。

 

チームの司令塔として試合をつくった園田風音

 

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