春の高校バレー・男子 別府鶴見丘 戦力が底上げされ上昇中
2018/12/09
- 冬の全国大会
全国大会に向けて3つのテーマ
・サーブ強化
・ブロック強化
・バックアタックのバリエーション増
1、2年生だけの新チームで全日本高校選手権大会(春の高校バレー)県予選を勝ち抜いた自信は、毎日の練習でも表れている。誰かが声を出せば、違う誰かが呼応する。その連鎖は続き、練習は常に活気づいた状態が続く。平嶋麟太朗(2年)は「みんなで盛り上げようとしている」とチームの変化を口にする。
これまでは絶対的エースの清田晟ノ祐(2年)に頼り過ぎていたチームだったが、春の高校バレー県予選決勝でエースをけがで欠いたことが、チームの底上げにつながった。身長は高くないがバレーセンスの高い超攻撃的な輿水瑛龍(2年)が小技を絡めたスパイクで得点を重ね、エース対角の平嶋は迷いなく腕を振り、1年生は緊張感のある試合に出続けることで急成長を遂げた。けがの功名、清田が抑えられても他の選手が十分にカバーできるチームとなった。
エースとキャプテンの二つの重責を担った清田は、祝勝会のあいさつでチームメイトに感謝の言葉を述べ、涙したという。丸山野涼介監督は「清田自身背負うものが大きかったが、仲間に感謝を口にしたことは大きな成長。これまで以上に責任感を持ってチームを引っ張ってくれるはず」と、さらなる成長を期待する。
本戦に向けて着々と準備を進めるチームは、サーブ強化とバックアタックを取り入れたコンビバレーを成熟させている。全国で対戦するチームには高さで劣勢となるが、レシーバーとの連携を高め、ブロックシステムを構築する。さらにサウスポーを複数並べたローテーションによる奇襲も練っており、目標のベスト8に向けて着実に力をつけている。