東九州龍谷高校 やんちゃな3年生の最後の戦いが始まる

2018/12/04
  • 冬の全国大会

 この3年生の武勇伝は事欠かない。夏の厳しい練習の合間に寮の廊下で盛り上がったスイカ割り事件、先輩の目を盗みスイーツを食べた生チョコタルト事件などなど。バレーボールに真剣に取り組みながら、コート外でも楽しむことを信条とするこの学年は、これまでの東龍とは一線を画す。先日は練習前の体育のバスケットボールの授業で、接触をいとわないプレーの連続で周囲をヒヤヒヤさせた。「あれくらい本気でやらないと面白くない。おかげでいいアップができて練習も調子が良かった」と合屋は笑う。梅津は「ケンカも多かったけど最高の仲間と充実した3年間を過ごせた」と楽しそうに振り替える。

 

 日本一を宿命づけられた強豪校で3年間、寝食をともにした仲間とともに最後の大会に挑む。意気込みを聞くと「全力で楽しんで気付いたら日本一になっていた。そんな大会にしたい」と梅津は答え、「3年間の醜態?を示したい」という合屋のボケに、園田が「集大成の間違いでしょ」とツッコミ、「すみません、合屋は何か一言足りないんです」と平山がフォローする一幕に思わず和まされる。しかし、ひとたび試合になれば冷静沈着。一人ひとりが自分の役割を全うし、勝利のためにプレーする。これまでの東龍にない一面を見たやんちゃな学年の有終の美を見届けたい。

 

3年生カルテットがチームを引っ張る

 

県予選決勝の記事はこちら→「東龍が貫禄の19連覇!」 

(柚野真也)

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