ウインターカップ県予選・女子 中津北が3連覇達成 主導権を握り続け、優勝

2018/10/17
  • 冬の全国大会

 先発にインサイドプレーヤーを2人並べた布陣も効果的だった。藤蔭はゴール下を固めようとゾーンで守り、高さを封じようとしたが裏目に出た。中津北はゴール下にパスを入れ、すぐにリターンパスを受けた城戸や森田月海(2年)のシューターが4本続けて3点シュートを決めるなど、第1クオーターだけで16点差をつけた。

 

 一方の藤蔭は追われる立場となり、どこかプレッシャーを感じていた感は否めなかった。いつもの躍動感を欠き、エースの西田恵菜(3年)に本来のキレがなかった。ハーフタイムに気持ちを切り替え、西田のドライブインから加点し、菅妃菜里(3年)の3点シュートで追い上げたが、前半に奪われたリードを取り戻すことはできなかった。

 

 中津北は決勝で両チーム最多の35点を挙げた城戸のシュートが止まらなかった。3点シュート8本を決め、勝利に貢献した。「友成穂風(3年)と一緒にディフェンスをイメージしながら毎朝シュートを打った」と城戸。互いに「残り20秒で2点差」といった具体的な試合状況を設定して、打った本数ではなく、緊張感のある状況をつくり出し1本1本のシュートを打ってきた。練習後の体のケアも怠らなかった。「ストレッチから見直し、常に最高の状態で試合に出られる準備は怠らなかった」(田中)。特別なことをするのではなく、原点に立ち返り、自分たちを見つめ直した。負けを知り、悔しさをバネに王者に復活した中津北の勝利は必然だった。

 

決勝で35点を挙げた城戸美咲

 

ウインターカップ県2次予選展望の記事はこちらから

(柚野真也)

  • LINEで送る

関連記事

ページトップへ