全国高校剣道選抜県予選特集 女子(2)柳ケ浦 密度の濃い練習で積極的なスタイルへと進化 【大分県】

2025/01/11
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  • 冬の全国大会

 先鋒を務める岩本心優(1年)も、鹿毛の影響を受けている。稽古では鹿毛に負けじと追い込み、自身の打突力と決定力を着実に向上させた。高倉監督は「先鋒はチームの顔。試合の流れをつくり、勢いを与える役割を担う。明るくチームのムードメーカーである岩本にその役割はピッタリだ」と期待を寄せる。新たな力が加わり、チーム全体の士気も高まっている。

 キャプテンを務める中尾美羽(2年)は、頼もしい1年生の加入によってさらに活気づいたチームを率いる。「県新人大会では準優勝だったが、全国選抜の県予選では優勝しか考えていない」と力強く語る。

 

 このチームの特徴は、上下関係を超えた仲の良さだ。普段は和気あいあいとした雰囲気だが、稽古に入れば緊張感が走る。高倉監督の「オンとオフのメリハリを大切に」という指導が行き届いており、集中した練習がチーム全体の技術力向上につながっている。「一番稽古したところが勝つ」という監督の言葉を胸に、選手たちは密度の濃い練習を重ねる。その結果、打突力が向上し、チーム全体が積極的なスタイルへと進化した。

 目標は「優勝」以外にない。「勝たなければ意味がない。どこも寄せ付けない強さで頂点に立つ」と鹿毛は決意を語る。仲間との絆と、ひたむきな努力が生む力を信じ、頂点を目指す。

 

全国選抜県予選では優勝を目指す

 

 

(柚野真也)

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