全国高校バスケットボール選手権大会 女子 最後までかみ合わなかった明豊、涙の集大成 【大分県】
2024/12/24
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第77回全国高校バスケットボール選手権大会
12月23日 東京体育館
1回戦
明豊 50(12-25、9-25、15-19、14-16)85 山形中央
満身創痍(そうい)の明豊は、最後まで本来の勢いを取り戻すことができなかった。高さで優位に立つ相手とのリバウンド争いで劣勢になり、ファウルも重なる厳しい展開。攻撃パターンは少なく、シュート成功率も低調に終わった。第1クオーター(Q)で13点差をつけられ、第2Qではさらに点差が広がる苦しい戦いとなった。
ハーフタイムに杉山真裕実監督の檄(げき)が飛ぶ。「後半に29点差をひっくり返すのは簡単ではないが、不可能ではない。中途半端が一番カッコ悪い。覚悟を持たなければ何も成し遂げられない」。その言葉に、エースの末永瑠奈(3年)は「自分の得点でチームに勢いをもたらしたい」と奮起した。チーム最多となる17点を決め、全力でコートを駆け回った。しかし、点差を埋めるには至らなかった。
大会に向けた準備段階での苦難が続いた。大会の2週間前、ポイントガードの原田美優(同)が練習中に捻挫を負ったことで、不安の影がチームに差し込んだ。その後、インフルエンザがチーム内で流行し、複数の選手が体調不良に陥る。さらには、試合前夜に羽田さくら(同)が39度を超える発熱に見舞われ、試合ではわずか3分の出場に終わった。
孤軍奮闘の活躍を見せた末永瑠奈