冬の主役たち サッカー男子 抜群の存在感を見せる志賀杏陸(大分鶴崎3年) 【大分県】

2024/12/23
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  • 冬の全国大会

 高校進学後もその成長は続く。大分鶴崎では1年の秋からベンチ入りし、2年になると主力としてチームを支えた。首藤謙二監督は「状況に応じて最適な判断を下せる賢い選手」と高く評価。その時点では攻撃的MFとして得点に直結するプレーが光っていた。しかし3年時、チーム事情から守備的MFへのコンバートを打診されると、「ポジションの幅を広げるチャンスだ」と前向きに受け入れた。新たな役割を楽しむようになり、「アンカー」のポジションで自らのプレースタイルにさらなる磨きをかけた。ポジション変更により厳しいマークから解放され、前線のスペースに顔を出すプレーが増えたことで、持ち味が一層引き立った。

 

 全国選手権の県予選決勝でも、志賀はチームの司令塔としてその才能を発揮。自陣でボールを奪うと、視野の広さを生かした鋭いパスで一瞬にして攻撃の起点をつくり出し、チームにリズムをもたらした。攻守にわたり抜群の存在感を見せた志賀は、チームの中心として躍動した。

 迎える帝京大可児戦について、志賀は「守勢に回る時間が多くなると思うが、必ずチャンスはある。勝つイメージしかない」と冷静さの中に自信と強い意志を見せた。その瞳には、キャプテンとしての覚悟と全国の舞台で結果を残すための決意が宿っている。

 

全国選手権では初戦突破をノルマとする

 

 

(柚野真也)

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