冬の主役たち サッカー男子 抜群の存在感を見せる志賀杏陸(大分鶴崎3年) 【大分県】

2024/12/23
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 全国高校サッカー選手権大会の開会式で選手宣誓の大役を任されたのは、大分鶴崎のキャプテン志賀杏陸。「(宣誓文の)大枠はすでに決まっている。これから監督にアドバイスをもらって完成させる。納得のいくものになった」と、少し照れくさそうに微笑む。

 

 14年ぶりの全国出場を果たした大分鶴崎。志賀にとって開会式はもちろん楽しみだが、何よりも意識を集中させているのは初戦だ。くしくも対戦相手は昨年度の県代表・柳ケ浦が初戦で敗れた帝京大可児(岐阜)。「リベンジマッチ」となる一戦に向けて、志賀は闘志を燃やしている。「柳ケ浦の選手たちから『お前たちなら勝てる』と激励をもらった。彼らが実際に戦ったときの感覚などを教えてもらった。その期待に応えるためにも勝ちたい」と力強く語る。

 

 志賀の名前、「杏陸(あんり)」は、フランス代表のストライカー「ティエリ・アンリ」にちなんで名付けられた。実際に志賀自身も小学生時代にはストライカーとして活躍し、「あの頃はひたすら点を取ることが楽しかった」と笑顔で振り返る。その後、中学では大分トリニータU-15に所属。フィジカル面で苦戦する場面もあったが、技術の高さと戦術理解度が評価され、ポジションを中盤に変更。「得点するよりも、試合を組み立て、アシストを決めることに面白さを感じるようになった」と、変化への順応力を見せた。

 

キャプテンであり、ゲームメーカーとして活躍する志賀杏陸

 

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