冬の高校スポーツ全国大会 バレーボール 大分南、東九州龍谷が挑む熱き戦い 【大分県】
2024/12/19
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東龍は、県予選で大分商業をセットカウント3-1で破り、苦しみながらも25年連続40回目の優勝を果たした。その実績が物語る通り、東龍はまさに県内の絶対王者であり、全国でも屈指の強豪だ。
今季の東龍は順調に成果を積み重ねている。全国高校総体(インターハイ)では3位入賞、さらに天皇杯・皇后杯九州ブロックラウンドでは大学勢を連破して代表権を獲得。順風満帆に見えたものの、国民スポーツ大会ではまさかの初戦敗退。チームは「初心に帰る」ことを決意し、キャプテンを梶山葵(3年)に変更するという大胆な措置を取り、チーム全体の引き締めを図った。
その結果、再びチームには緊張感と一体感が戻り、勢いを取り戻している。特に注目すべきは下級生の成長だ。1年生には“世代No.1”と称される逸材の忠願寺莉桜や、アジアU16大会で「ベストセッター」に選ばれた吉村はぐみがいる。さらに、成長著しい鎌倉詩織や福田結衣といった選手たちが台頭し、上級生に負けじと力強いプレーでチームに勢いを与えている。
相原昇監督は「雑念を排除し、バレーボールに集中すること」を徹底し、取材陣のシャットアウトを決断。試合への集中力を高め、全国制覇に向けて余念がない。
両校はそれぞれの目標に向け、最終調整に入っている。選手たちの表情には、緊張感とともに確かな自信が見える。高校生バレーボーラーが憧れる春の高校バレー。その舞台では大分県代表が躍動するはずだ。
チームの原点である粘り強いレシーブを強化する東龍
(甲斐理恵)