全国高校サッカー選手権県予選前企画(6) 大分上野丘 変貌を遂げ新たなスタイルを確立【大分県】

2024/09/25
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  • 冬の全国大会

 攻撃の核となるFW沢田奏太(3年)の役割はこれまでと変わらず得点を狙うことだが、依存することはない。これまでは中盤でボールを持った選手はまず沢田を見ていた。体の向き、周辺のサポートを見ながらボールを預けていた。しかし、沢田へのパスコースを封じられ、その後の判断に迷っていると、相手の守備網に掛かってしまう場面が見受けられた。

 

 今大会でも沢田が攻撃の第一選択肢ではあるが、絶対ではない。攻撃の起点が一極に集中するよりも分散した方が相手は的を絞りにくい。沢田は「自分がおとりになる動きをして、他の選手が僕のいたスペースを使えるようなプレーをしたい」と話す。

 トーナメントのブロックには大分南や大分西など力のあるチームが多く、激戦が予想される。「初戦の舞鶴から気の抜けない試合ができることで集中力が高まる。チームとして一枚岩となり、自分たちの殻を破る大会にしたい」(沢田)と結果と内容の両方を追い求める。

 

攻撃の起点となる沢田奏太

 

 

(七蔵司)

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