全国高校サッカー選手権県予選前企画(6) 大分上野丘 変貌を遂げ新たなスタイルを確立【大分県】

2024/09/25
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  • 冬の全国大会

 高校サッカーの集大成となる全国高校選手権県予選の季節がやってきた。今年は36校が出場し、10月19日から1回戦が行われる。今大会も群雄割拠の様相を呈している。果たして、出場権を勝ち取るのはどこか。ここではシード4校を中心に有力校を紹介する。第6回は大分上野丘。ノーシードだが、トーナメントをかき乱すダークホースになりそうだ。

 

 

 4月に赴任した軸丸耕平監督は県高校総体まで前任者の戦い方を踏襲してきたが、大会後から徐々に自分の色を出し始めた。軸丸監督は「自分の色ではなく、今いる選手の組み合わせを考え、特徴の出しやすい方法に変えただけ」と否定したが、従来の3バックから4バックにシステムを変更し、組織として戦うことを植え付けている。

 

 守備はディフェンスリーダーの松崎匠音(3年)を中心にコンパクトな陣形を保ち、連動したプレスでボールを奪う。「一人でもサボったら穴ができる」(軸丸監督)と口酸っぱく言い続け、全員サッカーを落とし込んだ。選手の配置も適正を見極め、国スポで県代表のキャプテンを務めたDF有村凌史郎(2年)を中盤の底に据え、安定感をもたらすなど既成概念に捉われずチームは変貌している。

 

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