春の高校バレー県予選前特集 男子(2) 団結力で4強の壁を破り、頂点を目指す鶴崎工業 【大分県】

2023/10/29
  • 冬の全国大会

 全日本バレーボール高校選手権大会(春の高校バレー)の県予選が間もなく始まる。男子は17チームが参加、ここではシード4校を紹介し、大会の戦い方を展望する。第2回は4強に定着してきた鶴崎工業。

 

 近年メキメキと力を付け、ベスト4の常連となった鶴崎工業。春の高校バレー県予選では4強の一角として、悲願の優勝を目指す。

 県高校総体後、ほとんどの3年生が抜け、一足早く1、2年生中心のチームとなった。3年生中心の他チームに比べると経験不足は否めないが、不安材料ばかりではない。二宮裕和監督が「どこまでやれるか楽しみでもある」と話すように、選手のポテンシャルは総じて高い。

 

 そのポテンシャルを引き出すために、夏以降は体力づくりとともに、レシーブなどこれまで弱かった部分を徹底的に鍛えた。成果は着実に現れており、特にミドルブロッカーの佐藤大雅(2年)、アウトサイドヒッターの糸長泰慎(同)など攻撃陣は大きく力を伸ばした。攻撃陣を支えるキャプテンでセッターの高橋駿介(同)、身体能力の高さに定評があるリベロの永井来輝(1年)の仕上がりも上々だ。「体力を付けたことでスパイクは威力を増し、スピードも上がった。あとはどれだけいい状態で打たせることができるかにかかっている」(二宮監督)。現在は、一人一人が自分の役割を自覚し、どうすればより良いプレーにつながるのかを考えながら練習に取り組んでいる。

 

体力強化でスパイクの威力が増した

 

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