春の高校バレー県予選特集 バレーボール女子(2) 勢いのある1、2年生チームで新たな歴史をつくる大分西 【大分県】

2022/10/30
  • 冬の全国大会

 新興勢力として名乗りを挙げたのが大分西だ。2月の県高校新人大会で初めて4強入りすると、6月の県高校総体では3位と結果を残した。その後、3年生が全員引退して新チームとなったが、1、2年生チーム主体のフレッシュバレーボール大会で優勝。勢いは止まらない。

 

 チームの核となるのが、1年生の頃から主力として試合に出るエースの浅井和佳(2年)とセッターの神田詩歩(同)。最上級生となり安定感が増し、リーダーとしての自覚が芽生え、チームを引っ張る。神田英臣監督は「浅井は他校から確実にマークされるが、(パスを)託せば必ず何とかしてくれる。この夏にパワーアップして、スパイクが重くなった。神田は感覚に頼ることが多かったが、1試合を通して試合を組み立てることができるようになった」と信頼を寄せる。

 

 2人の活躍に刺激を受けた伊藤結乃(同)はブロッカーとして成長し、1年生も先発メンバーに食い込むなどチーム内で競争意識が高くなった。全体の底上げに成功したチームは、春の高校バレー県予選では、順当に勝ち上がれば準々決勝で古豪・大分商業との対戦が予想される。神田監督は「真っ向勝負すれば個の能力、馬力で勝る相手が有利となる。相手の隙を突く、考えるバレーで対抗したい」と策を練る。新興勢力と古豪の対戦は、今大会序盤の見どころとなりそうだ。

 

チーム全体に勢いを感じる大分西

 

  • LINEで送る

関連記事

ページトップへ