展望 ウインターカップ大分県予選

2017/09/30
  • 冬の全国大会

女子・中津北が頭ひとつ抜けた存在

 

 女子は、中津北が頭ひとつ抜けている。昨年からインターハイ、ウインターカップを経験しており、全国で戦う喜びも厳しさも知っている。全国大会に出場することが目標ではなく、「全国ベスト8」を見据えているが、県予選を軽んじることはない。大津留礎監督は選手に「敵は我にあり」と謙虚に戦うこと説く。組み合わせにも恵まれ、余力を残して決勝まで進みそうだ。

 中津北の逆パートとなる大分商業藤蔭、明豊あたりが王者への挑戦権を懸けて戦うことになる。3校ともタレントが揃い、高さもある。3年生の阿南りさ子と大西早紀の2大エースを擁する大分商業は、勝ち上がることで勝負強さを身につけ、勢いが増せば大化けしそうな雰囲気がある。ただ、良くも悪くも“楽しむバスケ”が浸透しているチームが、勝負に徹することができればとの条件がつく。その点、藤蔭は新監督を迎え、日頃の学校生活から意識改革を施し、バスケットに取り組む姿勢から変化させた。自主性が生まれたチームは新生・藤蔭として今大会からスタートする。

 勝負強さなら、大分豊府は見逃せない。厳しい練習で培った伝統の“オールコート・マンツーマンディフェンス”で、6月の県高校総体はシード校だった明豊を破りベスト4に勝ち上がった。3年生の鉄壁な守備と2年生の高さが融合すれば、中津北の最初の刺客となるだろう。

 使い古された言葉だが“勝ちたい思いが強いチームが勝つ”。勝つための練習をしてきたチームが強い。日頃の成果が問われる大会となりそうだ。

 

(柚野真也)

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