藤蔭高校 心的成長の先に見えた、チームのあるべき姿

2017/09/22
  • 冬の全国大会

バスケットボール女子 ウインターカップ県予選(2)

 

高校3年生にとって最後の大会となる全国高等学校バスケットボール選手権大会、通称ウインターカップの出場権を懸けた2次予選が始まる。優勝候補となるシード4校に迫る。

 

 

第3シード 藤蔭高校

 

部員27人(うち3年生6人)

 

 静岡県から今年3月に赴任した芦川尚子監督が、まずチームに対して抱いた思い。それは「個人能力が高い選手が多くいるにも関わらず、試合になるとその力を十分に発揮することができていない」というもどかしさだった。インターハイへの切符をかけて挑んだ県高校総体では、ライバル・大分商業の壁を越えることができず3位敗退。81ー83と僅差のスコアではあったが、「点差以上に実力差が現れた試合だった」と芦川監督は唇を噛む。

 

 過度な緊張やプレッシャーを跳ね除け、コート上で藤蔭のバスケットボールを100%発揮する。そのために必要なこと、それは技術指導以前の意識改革。親元を離れ、寮生活を送る選手たちに与えられた課題は、まず自身の日常生活を見つめ直すことから始まった。すると彼女たちが競技に取り組む姿勢は明らかに変化し、様々な場面で選手らの自主性が見られるようになった。

 

 ウインターカップ県予選を目前に控えた今、チーム内の雰囲気は上々。主将の平川あいか(3年)は、「相手へのリスペクトを忘れずに、まずは自分たちが大好きなバスケットボールを楽しんできたい」と笑顔を見せる。技術面の課題はいかにしてリバウンドを制するか。セカンドチャンス、サードチャンスを生かした有機的プレーを実践したい。上背のあるチームではないが、豊富な運動量を武器に勢いのあるバスケットボールで勝負をしていく。一戦必勝、目の前のゲームに全力を尽くして戦う。

 

試合に向けてチームの雰囲気は上々

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