ラストバトル〜3年生、最後の戦い〜 駅伝女子 孤高のキャプテンは悔しさをバネに成長を遂げる

2022/01/05
  • 冬の全国大会

 全国高校駅伝の舞台となる「都大路」を3度走った竹原さくら(3年)。1年次からメンバーに入り、昨年からはエースとして、そして異例の2年生キャプテンとして2年間、精神的支柱としてチームを引っ張った。最後のレースでは、「最高の走りをして、最高に目立つ」と、お気に入りのピンクのヘアゴムで髪を結い、気合を入れた。「出走できなかった3年生のために。下級生に勇気を与える走りをしたい」との思いがあったのは言うまでもない。

 

 2年連続でエース級がそろう1区を担い、スタートを切った。気負ったわけではないが、思うような走りができなかった。この3年間のチーム成績は17位、22位、17位、「目標の入賞は届かなかった。今年はラストイヤーだったので結果を残したかった。自分の走りも納得できるものではなかった」と悔しさを隠さなかった。

 

 都大路に憧れ、大分東明に入学した。慣れない寮生活や男子と同じメニューをこなしているのに結果が出ないことに悩んだ時期もあった。それでも弱音を吐かず、黙々と練習する姿を後輩は見ていた。「さくらさんは、いつもチームのことを考えて、行動していた」と多田妃奈(2年)は話す。

 

2年連続1区を走った竹原さくら

 

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