ラストバトル〜3年生、最後の戦い〜 バスケットボール女子 大分、つなぎ世代と呼ばれた3年生の有終の美

2021/12/26
  • 冬の全国大会

 中津市豊陽中から大分高校に入学した足立凜(3年)も悔しさをバネに頑張った3年生の一人。入学して間もなく右膝をけがして、1年間練習ができなかった。「何のために大分高校に来たのだろう」と悩んだ時期もあったが、一生懸命にリハビリする姿を見ていた同級生が仲間として受け入れてくれた。「私はみんなと2年間しかバスケができなかったけど、仲良くしてくれた。大分に来て本当によかった」と振り返る。全国大会の舞台は緊張の連続だったが、躍動する下級生に奮起した。1回戦は出場機会がなかったが、2回戦ではコートに立ち、“3年間”の集大成をプレーに込めた。下級生には「1、2年生が頑張ってくれたおかげで全国大会に出場できた。来年もウインターカップに出て、勝ち上がるチームになってほしい」とエールを送る。

 

 これまで全国大会に出場することが目標であったチームは、悲願の全国大会初出場を果たし、次は全国大会で勝つチームになることが目標となる。“つなぎの世代”であった3年生だが、チームが次のステージに踏み出す橋渡しをしたことは事実。彼女たちがいたから大分の歴史は続くのだ。

 

コートに声援を送り、チームを盛り上げた

 

 

(柚野真也)

  • LINEで送る

関連記事

ページトップへ