春の高校バレー 男子・大分南 ミラクルを起こす準備はできている

2020/01/03
  • 冬の全国大会

全国大会に向けての3つのテーマ

 

①サーブで揺さぶる

②相手の嫌がるプレーに徹する

③受け身にならない

 

 初めて経験する大舞台。高校バレーボールを志す者なら誰もが憧れる春の高校バレー(全日本高校選手権大会)。小・中学で全国大会の舞台を何度も経験したことのある森田元希(3年)でさえ、「これまで経験したインターハイ(全国高校総体)などと違う。規模も注目度も桁違い」と話す。それでも落ち着いた表情を見せるのは、劣勢な状況でも何度もはい上がり、ようやく目標にたどり着いた自信があるからだ。

 

 柿原茂徳監督は「高校生の試合で絶対はない。(春の高校バレー)県予選でウチは絶対的な不利な状況でもひっくり返した。力の差が4:6、3:7であっても勝機はある。自分たちのやってきたことを信じてプレーできるか。そこに尽きる」と全国大会でも臆する様子はない。180㌢を超える選手のいない小兵軍団だが、相手の弱点を洗い出し、ロングサーブやフローターサーブで揺さぶる。攻撃では読みを生かしてコースを狙い、軟打を織りまぜるスタイルを確立した。

 

 夏場はけが人が多く、1人が複数のポジションを経験したことでプレーの幅が広がった。「けがの功名」と柿原監督は苦笑いするが、対戦相手や戦況により、戦術的な配置変更ができるのはチームの長所だ。夢舞台に向けて、指揮官は「僕が何も言わなくても気持ちは高ぶるし、最高のパフォーマンスを見せてくれるはず」と見守るが、ユニフォームやベンチコートなど一式を新調し、選手のモチベーションを上げている。目標は謙虚に1勝だが、監督も選手もしたたかに上位を狙っている。

 

初の春の高校バレーでまずは1勝を狙う

 

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