ヴェルスパ大分 失点数の多さを改善し、後半戦へ勝負 【大分県】

2024/07/02
  • ヴェルスパ大分

 間もなくリーグ前半戦を折り返すヴェルスパ大分。5勝5分け4敗、勝ち点20で7位。J3昇格を目指す上で、自動昇格となる首位との勝ち点差は16と大きく引き離されているが、入れ替え戦に出場できる2位との差は6となる。

 

 これまでの14試合を振り返ると、昨季までの堅守にほころびが生じ、失点数の多さが気になる。複数失点した試合は7試合。山橋貴史監督は「強度が足りず、安定感がない。これは守備陣だけの問題ではなく、前線や中盤の選手のプレスがかからず、相手のパスコースを限定してインターセプトを狙うためのポジショニングも悪い」と分析する。

 

 もともと大分は前線からのプレスを持ち味としているが、相手がロングボールを多用することが多く、「どこもウチのサッカーを研究している。戦い方を変えてくるチームが増えた」(山橋監督)と言うように、直近の14節・横河武蔵野FCも、これまで中盤でパスをつないでいたチームが、前線を目掛けてロングボールを増やす戦術に変えてきた。この状況を受けて、大分も戦い方を変えている。全体が間延びしないように守備陣形をコンパクトにした。相手のロングボールに対して味方の最終ラインが跳ね返し、中盤の選手が予測と反応で上回ってセカンドボールを拾えるよう改善している。

 

守備の安定がカギを握る

 

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