トリニータ 後藤優介 愛するクラブのために

2019/03/09
  • 大分トリニータ

 アディショナルタイムの後藤の逆転ゴールは見事だったが、試合の潮目を変える役割を全うしたことに大きな意味がある。昨季は3年連続2桁ゴールを決めたが、その後はけがやコンディション不良で先発を外れた。今季は前線に実力のある新加入選手が加わり、し烈なポジション争いで後塵を拝している。「悔しい思いはあった」が黙々と得点感覚を研ぎ澄まし、結果を出した。

 

 プロ2年目の2013年に経験したJ1は、前線からの守備に追われ「ボールを追うだけで精一杯だった」と振り返る。2度目の挑戦となる今季のJ1は「自分でボールを受けて得点に絡みたい」と攻撃への意欲がみなぎる。チーム在籍8年、今や最も古株の選手は心持ちにも変化が見られる。

 

 「今年は勝ちにこだわっていく。勝つために自分に何ができるのか。もちろん今年も2桁得点を狙いたいが、前線の3人がしっかり連動していけば、自然と自分にもゴールという結果がついてくると思う」

 

 肩の力をスッと抜き、それでも力強さが増した。それは小さいようで、とても大きな変化かもしれない。高校入学を機に大分トリニータU-18に入団し、愛するクラブがJ1に定着するために全精力を注ぐ。

 

リーグ戦に備え準備は万全

 

(柚野真也)

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