トリニータ J1開幕直前特集③今季初得点は誰だ!?

2019/02/23
  • 大分トリニータ

 開幕戦を迎えた大分トリニータで3人のストライカーが存在感を放っている。JFLから這い上がった不屈のストライカー藤本憲明が気を吐けば、昨季J2で22得点を量産したオナイウ阿道、開幕に向けてキレのある動きで得点感覚を研ぎ澄ます伊藤涼太郎も先発定着に向けて猛アピールする。

 今季のチーム初ゴールは誰が決めるのか。飛躍の予感が漂う点取り屋たちの可能性に迫った。

 

 藤本憲明

3年連続開幕ゴールを狙うお祭り男

 

 藤本憲明はゴールを奪う典型的なストライカーだ。常に前線にポジション取りし、“パスが来たら俺が決める”というスタンスを貫く。JFLのSP京都からJ3鹿児島(現J2)、昨季は大分に加入し、今季はJ1の舞台に立つ。鹿児島時代は2年連続でJ3得点王となり、昨季は大分でチーム最多タイの12得点。活躍の場を求めて自らの得点で成り上がってきた。その藤本にはブレない基準がある。「点を取った奴が評価される。それがFWでしょ」。

 

 今季は大分で2年目のシーズンを過ごす。「昨年とは大違い。チームの戦い方、カタさん(片野坂知宏監督)の考え方も理解できている。何より周りの選手が俺の特徴を分かってくれている」。自分の居場所づくりから始めた昨季と違い、チームになじみ、本来の“エゴイスト”を受け入れてくれた環境はゴール量産を後押ししてくれそうだ。

 

 パスの出し手が顔を上げた瞬間に藤本は空いたスペースに抜ける。この絶妙なタイミングが合えば得点できるという。昨季の前半戦は、このタイミングのすり合わせに時間を要した。実際に藤本が得点を伸ばしたのは後半戦からだ。今季は序盤から「ガンガン(得点を)狙いたい。開幕戦はいいイメージしかない」と強気だ。2年連続異なるカテゴリーで開幕ゴールを決めた“お祭り男”のJ1初ゴールは鹿島戦に照準を合わせているに違いない。派手な一発をかましてくれそうだ!

 

開幕に向けて気負いはない

 

 

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