トリニータ 開幕まで、あと2週間 J1との差は測れたか!?

2019/02/09
  • 大分トリニータ

 攻撃の場面では狙いを形にできたが、失点した場面は淡白だった。自分たちのミスが失点に直結したことに加え、外国人選手の個の能力に圧倒された。ディフェンスリーダーの鈴木義宜は「推進力があり、これまで対戦した外国人選手よりワンランク上。頭を使って駆け引きして対応しなければいけない」と話し、片野坂監督は「やはりJ1の外国人選手は次元が違う。スペースと時間を与えたら決定力のあるフィニッシャーにやられる。個で対応するのではなく、グループとして守る必要がある。今日はいい経験だった」としており、狙い通りの成果を得ることができたようだ。この試合で見られたように、サイドを崩された時にカバーが曖昧になった。「それは声を出せば修正できる。守備の詰め方は良かったので、相手をフリーにさせないように粘り強く守るしかない」(松本)。課題もあるが、ある程度の規律を守り守備面に手応えを得られたことは、今後のチームづくりに少なからず好影響を与えるはずだ。

 

 開幕戦はアジア王者の鹿島。9日のJ2金沢戦を含め、残り2週間で2回の練習試合を組んでいる。「メンバーは確定していない。残り2週間で選手の組み合わせや90分通して自分のパフォーマンスを発揮できるかを見極めたい」と片野坂監督。残された時間で各選手のプレーを確認し、細部まで戦術を合わせる必要がある。幸いチーム始動から別メニューで調整している三竿雄斗、刀根亮輔の2人以外はけが人が出ておらず、チームづくりは順調だ。「長い時間を使ってポゼッション(ボール保持)すれば相手に攻撃権を与えることはない」と攻撃的な姿勢を貫く指揮官の下、J2最多得点で昇格を決めたチームのJ1への挑戦はすぐそこまで迫っている。

 

新戦力の小塚和季の活躍がチーム力の上積みとなる

 

(柚野真也)

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