トリニータ 開幕まで、あと2週間 J1との差は測れたか!?

2019/02/09
  • 大分トリニータ

 2月23日にJ1開幕を控える大分トリニータは、9日間の鹿児島キャンプを経て、“J1仕様”へと変貌している。キャンプでの練習試合から見えたチームの現状をレポートする。

 

 6年ぶりのJ1での戦いに向けて準備を進めている大分は、鹿児島キャンプ最終日にJ1仙台と練習試合(45分×4本)を行った。片野坂知宏監督は「悪くない試合だった。新加入選手が(戦術に)合ってきた。負けはしたが修正できる」と振り返る。

 

 攻守ともに組織を重視し、バランスの崩し合いで優位に試合を進める片野坂監督のサッカーにおいて、ポジショニングやパスの出し手、受け手のタイミングが肝となる。戦術理解では昨季もチームに在籍していた選手に分があり、仙台戦の1、2本目は先発組と見られる選手たちが顔をそろえた。

 

 試合開始からリズムをつかみ、サイドを起点とした攻撃は昨季より成熟していた。これまでの練習試合と異なり、ワンタッチパスの精度が上がり、多彩な攻撃でチャンスをつくる場面があった。松本怜は「動き出しのタイミングやパスをもらいたい位置などをキャンプ期間中に話すことができた」と、寝食を長い時間共にしたことで互いに特徴を理解し、攻撃の形が共有できるようになったという。得点した場面は明確な意図を持って、前線で複数のパスをつなぎ、崩し切って決めた。得点に絡んだ小塚和季は「キャンプの集大成として臨んだ。選手の特徴が分かり、お互いの距離感もつかめた」と話し、豊富な運動量と少ないタッチ数で前線にパスを供給した島川俊郎は「大分のサッカーに合わせ過ぎ、迷いがある。攻撃の入りから、立ち位置など予測と感覚の差をもう少し埋めたい」と反省したが表情は明るく、それぞれが手応えを感じていたようだ。

 

今季も攻撃の柱となる松本怜

 

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