最終戦で手に入れたJ1昇格 快進撃を続けてきたトリニータの足跡をたどる

2018/11/17
  • 大分トリニータ

 J2大分トリニータは片野坂知宏監督が指揮して3年目。今季は「勝点70、プレーオフ進出」を目標に掲げスタートしたが、17日のリーグ最終戦で勝点を76とし、J1自動昇格を決めた。

 

 昨年までの主力がほぼ残り、戦術が浸透。監督の意向が反映された新戦力もチームとかみ合った。西山哲平強化部長が「昨年の終盤戦のように積み上げてきたものがハマった感じ。監督のサッカーにフィットする選手が加入し、既存の選手とともにチーム全体でいい練習ができ、質も上がった」と話すようにフロントのバックアップも実を結んだ。

 

 序盤戦は決して順調な滑り出しとは言えなかった。開幕戦こそ前線の3人が機能し、栃木を粉砕したものの、3節の岡山戦で早くも黒星。引いて守る相手に完敗した。

 

 それでも、今季の補強効果が随所に表れていた。とりわけ顕著な活躍を見せたのが馬場賢治だ。5節・水戸戦で初出場初先発すると前線を精力的に動き回り、味方のためにスペースをつくり、トリニータの生命線であるパスの循環を促した。その試合で2得点に絡むと、6節・讃岐戦で決勝ゴールを決め、存在感を示す。

 

 サイド攻撃の起点となった星雄次も連係がかみ合い、両翼が躍動。多彩な攻撃で決定機を演出し、チームのリーグ最多得点に貢献した。トリニータはすべての試合で主導権を握って快勝したわけではないが、確実に勝点を積み重ね、ついに10節終了時点で今季初の首位の座に就く。

 

J1昇格を決め歓喜に沸いた

 

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