トリニータ 開幕3試合を終えての収穫と課題
2018/03/14
- 大分トリニータ
今季の大分のスタイルを松本はこう説明する。
「昨年とやっていることは変わらないが、継続してやっているから互いに理解ができている。新加入選手もトリニータのサッカーを理解している」
DFラインからしっかりとパスをつなぎ、前線に縦パスが入ると一気にスピードが高まる。そしてゴール前でのダイレクトプレーが目立つのも、お互いの動きが分かり合えているからこそ。昨季の主力がほぼ残り、固定されたメンバーで戦ってきた成果が今のベースになっている。
選手個々の意識も高い。各ポジションに即戦力を補強し、「レベルアップしないと試合に出られない」(松本)という意識がチームのスケールアップにつながっている。
90分間自分たちのペースで試合を進めることは難しい。3試合を振り返ると、開幕戦では前半の勢いを後半につなげられなかったし、逆に山形、岡山戦では立ち上がりに課題を残した。コンスンタントに安定した力を発揮できるようになれば、トリニータの攻撃スタイルはさらに質を高めていくはずだ。
片野坂監督も今年のサッカーに大きな自信を持っているようだ。
「昨年はJ2残留を目指す戦いだったが、今季はJ1昇格を期待されるようになった。そのためにやらなくてはいけないことは多い。ただ、これまでの試合で選手から勝ちたいという意思が強く見えた。これから良い試合が増えると思う」
片野坂監督は今年のサッカーに手応えを感じている
(柚野真也)