トリニータ 片野坂知宏監督インタビュー 柔軟な采配で今季は結果にこだわる

2018/02/18
  • 大分トリニータ

この2年間で狙うスタイルは表現できた

 

-トレーニングマッチでは失点が多かったですが?

 「失点の場面は自分たちのミスからカウンターでやられている。リスク管理して、球際や攻守の切り替えなどベースの部分で負けないように、粘り強く、我慢強くプレーしたい。昨年からの継続の部分を徹底しなければいけない。後手になると失点するのはトレーニングマッチから学んだ。(開幕戦の)栃木はカウンターを狙ってくるので、痛い思いをしないで済むようにしなければいけない」

 

-監督としてJ2は2年目となります。昨年との違いは?

 「目標が違う。昨年はJ3から復帰して最初の年だったので残留が目標でしたが、今年は高い目標となります。ただ、J2初年度と違い、今年はこのカテゴリーで戦うために何が必要か分かっている。守備は隙をつくらず、体を張ってタフに戦うこと。攻撃は判断と質、そしてスピード。チャンスはつくれているので決定的な場面で決め切れれば、勝つことができます。結果にこだわり、J1昇格プレーオフを目指すために勝点70を狙います」

 

-この2年間で手に入れた一番の強みとは?

 「一つじゃないけど、自分がコーチとして学んで、監督の立場となって実践し、経験値が上がったこと。結果としてJ3優勝、J2で9位となったのは、狙いを持ってやってきた戦術が表現できたからだと思います」

 

-監督として、この1年間で追求したいことは?

 「プレーの精度、判断と質を選手に高めてもらうこと。あとは僕自身も戦術を含めて柔軟性を持つこと。いろんな相手がいるので、やり方を変えて、自分たちのいいところを出し、相手に嫌なことができるような判断をしたい」

 

-この2年で土台はしっかりできた印象ですが。

 「ボールをしっかり自分たちがつないで、変化を見て攻撃するところはできていると思います。どこを見て、どういう変化を見るのか。そういうところも分かっています。あとは状況によって優先順位をうまくつけることができればと思います」

 

-開幕まで1週間。先発メンバーは固まっていますか?

 「ボランチの人選が一番悩むところ。攻守のバランスをとるのか、前にボールを出すことを考えるのか。ボランチはいい選手が入ってくれたので使い方次第だと思います。前線はある程度特徴が分かっているので、あとは選手の状態と対戦相手との戦い方を考えて決めていきます」

 

2年連続チーム得点王の後藤優介

(柚野真也)

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