大分トリニータ 後半戦のキープレーヤー 揺るがぬ意思で最終ラインを統率する野嶽惇也 【大分県】
2025/06/20
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大分トリニータの後半戦がいよいよ幕を開ける。6勝8分5敗、勝点26で10位。昇格プレーオフ圏内の6位を狙うチームにおいて、後半戦のキーマンと目されるのが野嶽惇也である。
本来はボランチとして迎えた今季だったが、開幕前の負傷によりセンターバックへとコンバートされた。これまでも複数のポジションをこなしてきたユーティリティー選手で、今季は守備の要としてチームを後方から支えている。最終ラインではブラジル人CBのデルラン、ペレイラと共にチャレンジ&カバーを繰り返し、試合ごとの状況に応じた最適な守備を遂行。野嶽が持ち前の洞察力で全体を見渡し、組織を整えている様子は、まさに「守備の舵取り」である。
昨今はセンターバックの大型化、高速化が著しい中、野嶽は高さもスピードも圧倒的ではない。それでも相手アタッカーの特性を読み取り、ポジショニングとタイミングで封じる術がある。冷静に、したたかに対応する姿は、知性派センターバック。本人も「自分の振る舞いが結果に大きく関わってくるポジション」と語っており、いかにチームに安定をもたらすかという視点でピッチに立っている。
最後尾からチームを統率する野嶽惇也