大分トリニータ 提示を明確化し、選手に躍動感もたらす 【大分県】
2024/09/13
- 大分トリニータ
こうした状況を打ち破るのは、片野坂監督も語っていた勝負どころでの「前向きなプレー」であり、自由な発想だ。こればかりは戦術うんぬんの問題ではない。それだけの質を持った選手を有し、配置できるか否かである。こうした攻撃面での「違い」を生み出すのは、得てして助っ人であることが多い。
しかし現状では、頼れる助っ人は長期離脱しており、エースの野村直輝は対戦相手から執拗(しつよう)にマークされ、決定的な仕事ができない状況だ。ならば未知数の新顔を大胆に起用し、無名どころを一気に開花させるのはあまりにもばくちか―。監督という職業はかなりの確率で最後はクビになって終わる。今季か来季か数年後になるかもしれないが、片野坂監督もそれは分かっているはず。ならば、「もっと自分の色を出せばよかった」と後悔だけはしてほしくない。
屋敷優成ら若手の急成長に期待
(柚野真也)